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【アメリカ】中高生サマースクール事情①(募集時期・実施時期・プログラム内容は?)

いまだコロナ禍にある2021年は、2020年につづき、多くのアメリカの大学のサマースクールがオンラインで実施されます。大学での学びが先取りできる、高校生対象「プレカレッジ・プログラム」も、その多くがこの夏はオンラインで実施。ブラウン大学、UCバークレー、ニューヨーク大学、コーネル大学などのアメリカの有名大学も、オンラインで高校生向けプログラムを実施します。世界中の中高生が、渡米することなく在宅のまま名門大の学びに触れられるまたとないこのチャンスについて、紐といていきます!

アメリカの大学のサマースクールの状況を教えて

2021年は、アメリカでも例年とは異なる状況でサマースクールが実施されます。

これまでのように対面でサマースクールを実施する大学もありますが、実施が難しいという判断でオンラインになっている大学が目立ちます。そのため、今年はとくに対面でのサマープログラムが少ないので、対面プログラムに申し込んだ高校生からは、競争率がとても高くなっているようだと聞いています。

ちなみに、ミシガンに住んでいる日本人の高校生は、UCバークレーとコーネル大学、ペンシルバニア大学の3つに申し込んで、現在2つの大学(いずれもオンライン)から合格の連絡が来ていて、もう1校(対面式)は連絡待ちと聞いています。

オンラインだと、例年よりも参加しやすい?

オンキャンパスとオンラインが、まったく同じコースと定員で実施されるかは大学により異なるので一概にそうだといえませんが、ブラウン大学などでは、オンキャンパスよりもオンラインのほうが参加人数が多く設定されています。オファーされているコースも、オンキャンパスだと30クラスですが、オンラインだと185クラスと、圧倒的にオンラインのほうがバリエーションが豊富です。

オンラインだと、学生寮や教室の広さなどの物理的なキャパシティーもなく、録画での講義が中心となるコースでは受講生の都合に合わせて受講できるので、定員という枠組みでも緩やかであると予想できます。ただ、もともと難易度の高いコースでは教員が指導できる人数に限りがあるので、オンキャンパスと同様の定員になるのではないかと思います。

1月からさまざまなプログラムの情報を追いかけていますが、大学側もプランの変更などが多く、参加人数やクラスの進め方など、いろいろな側面で断言をさける傾向にあるので、実際大学も見通しがなかなか立てられない状況にあるのではないかと思います。

サマースクールの募集期間や開催時期は?

大学によって異なりますが、プログラムの内容が発表されるのが毎年だいたい1月くらい、募集期間は1月〜6月くらいまで、実施期間は6月中旬〜8月中旬くらいまでが多くなっています。

アメリカの高校生は、6月〜8月が夏休みなので、サマースクールもその期間で実施されます。現地の高校生の多くが、6月〜7月にかけて実施されるプログラムに参加しています

日本の夏休みは7月後半〜8月後半ですが、同じ東アジアでは、中国は7〜8月の約2ヵ月、韓国は7月の終わり〜8月末までが夏休みとなっており、これらのエリアの高校生が参加しやすい7〜8月にかけたプログラムも実施されています。

どのくらいの期間から参加できますか?

2週間以上が目安になりますね。

プログラムによりさまざまですが、単位が取れるものは短くても2週間以上のプログラム多いですね。単位が取れるプログラムは、大学の講師が講義を受け持ち、学部生と一緒に学んだりするものもありますが、実際それくらいの期間がないと、大学の単位は取得できません。

大学側も、高校生が勉学に没頭するのに最適な期間を設け、満足できる環境を整えることで、大学の印象を高める努力をしています。

単位を取得しないプログラムでも、2週間程度のものが多くあります。

具体的にはどのようなプログラムがあるの?

学部レベルの授業を大学の講師から直接受けることができる単位取得を目的としたコースから、非英語圏から参加する中高生向けに、より英語を高めることを目的としたESL(第二外国語としての英語:English as a Second Language)的なクラスもあります。さらに、アートやSTEMに興味のある向けのプログラムまで、さまざまなプコースがあります。

たとえば、アメリカの大学のサマースクールでもっとも人気がある「ブラウン大学」は、2021年は単位が取れないコースを300コース提供しています。

300もあるコースの難易度、開講期間もさまざまで、たとえばESL的なプログラム「アイディアを文字にしてみよう」というライティングのクラスは2週間に渡り開催。アカデミックな内容が学べる「研究や医療に使える生物学」は6週間で開催されます。

プログラムの難易度について教えてください

アメリカの大学は、高校生がサマースクールでいい成績を残しても大学の合格を保証はしませんが、選考には少なからず影響があります。

たとえば、難関サマースクール のひとつ、スタンフォード大学「Summer humanities institute」(人文社会科学)のプログラムは、高2と高3を対象としたプログラムとなっており、大学レベルの講座をスタンフォードの講師から受講し、成績を残すことが選考に影響するとしています。スタンフォードの学部合格率は4.3パーセントなので、サマープログラムにも世界中から優秀な生徒が集まるため、レベルもとても高いです。

いっぽう、UCバークレーのように単位取得を目的としないサマースクールでは、大学のキャンパスライフを体感したい人や大学との相性を知りたい人が参加するので、英語力や高校での成績など一定のレベルは求められるものの、難易度はそれほど高いとは言えないと思います。

来年以降もオンラインで実施される?

オンラインにも対面にもそれぞれメリットとデメリットがあります。

このコロナ禍でアメリカの大学の授業も一気にオンライン化が進みましたが、最近はオンラインでは学習効率が対面式よりも下回る、といったデメリットを示唆する統計も出てきているようです。

ただ、オンラインプログラムは世界中からより多くの学生が参加できるので、今後も対面式と並行して実施される可能性はあると思います。

ただ、今年のように豊富なプログラムが提供されるのはわかりません。先行きは見通せませんが、いま享受できるチャンスがあるのなら、中高生のみなさんにはぜひ生かしてもらえたらと思っています。

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