【サマープログラム2022】どのプログラムが自分に合っている? 主要な6つの中高生プログラムを比較
2022年の夏に開催される、おもに高校生を対象におすすめできる有意義なサマープログラムを紹介します。2020年、2021年は、おおむね完全オンラインによる開催が目立ちましたが、今年はプログラムによって、現地で合宿形式の開催を予定する団体も出てきています。
たくさんのみなさまからのご参加をいただき、5月21日(土)に説明会が終了いたしました。参加者のみなさま、教育機関のみなさま、どうもありがとうございました。見逃した人のために下記にて録画を用意しました。
- オープニング&6つのプログラムを全体説明・比較(約20分)
- TOPPA CAMP 2022(約15分)
- 小松サマースクール(約15分)
- 2022年度日中青年会議(約15分)
- 留学サマーキャンプ(留学フェローシップ)(約15分)
- 起業力塾2022夏講座(約15分)
- HLABサマースクール2022(約15分)
- クロージング(3分)
各団体の代表者より、みなさんにメッセージが届いています。
「HLAB」共同創設者・高田修太さん
みなさんの将来を考えるとき、もっとも影響を受けるのは身の回りの大人です。保護者や学校の先生、先輩がそれにあたります。サマースクールは、普段自分が交流する人以外と出会い、その出会いを通じて自分を知ることができるチャンスです。多様なバックグラウンドを持った先輩が世界中から集まり、寝食を共にして密な交流の時間を共に作りましょう。ぜひHLABのサマースクールやSHIMOKITA COLLEGE Boarding Programに参加ください!
「TOPPA!!」創設者・池上京さん
この2年間、コロナで失われてしまった対面での校外活動プログラム。流行が収まりつつあるこの夏、ついにTOPPA!!も対面のサマープログラムが準備ができました。オンラインでもさまざまな体験が得られる時代にはなりましたが、対面での学習体験だからこそ得られる学びや貴重な将来にもつながる友人関係、ロールモデルとなる先輩たちとの出会いがそこにはあります。また、オンラインでグローバルな体験ができる学習プログラムもTOPPA!!では用意しています。ぜひこの夏、新たな一歩を踏み出してください。みなさんの成長を全力でサポートします!
「TOPPA!!」サマーキャンプ▶︎
「DECA JAPAN」共同理事・能登左知さん
コロナ禍でいろいろなイベントが止まっていました。学びの機会を損失したと思う人もいれば、改めて落ち着いてこれからのことを考える時間の余裕ができて、落ち着いて新しい世界に目を向けることができた人もいるかもしれません。そして多忙な日々では気がつかなかった「機会(チャンス)」が見えたのではないでしょうか。その新しい目で自分が求めるプログラムを見つけてください
DECA JAPAN「起業力塾2022夏」▶︎
「小松サマースクール」実行委員長・宇野太智さん
進路や就職など、将来に真剣に向き合い始める高校時代。小松サマースクール2022は、そんな高校生が将来に向けて「最初の一歩を踏み出すきっかけ作り」を提供しています。石川県小松市という日本文化と自然あふれる環境で、日本全国・世界各地から集まる同志の高校生や大学生たちと一緒に、自己分析やSDGsワークショップなどのプログラムを通して、「自分」や「将来」そして「社会」についてじっくり考える濃密な一週間を過ごしませんか?
「留学フェローシップ」サマーキャンプ・山川さん
留学フェローシップのサマーキャンプは、海外大学を目指す全国の高校生・既卒生を対象にした4泊5日のキャンプです。現役海外大学生メンターとの自己分析・エッセイ執筆を通して、参加者自身が納得し、誇りを持てる進路選択をサポートします。また、今年は「自己表現」に重きを置き、仲間とのディスカッションを通して、自身の考えを語りあうことを目標とします。徹底的に自分と向き合い、考え、言葉を紡ぐ5日間。切磋琢磨した同志とのコミュニティは、キャンプ後もあなたの挑戦を応援し続けます。ご応募お待ちしております!
各プログラムの特徴と違い
リベラルアーツ・ボーディングスクール式プログラム
「HLABサマースクール」と「小松サマースクール(KSS)」は、リベラル・アーツ教育を提供するボーディングスクールをモデルとした夏合宿プログラム。世界的な寄宿制高校・大学でおなじみのハウス制度を導入し、少人数グループで互いの考えや想いを共有しながら人間的成長につながる場を提供します。
もともと、HLABの活動を模範としてKSSの企画が立ち上がった経緯があり、両者のプログラム内容や掲げている理念には共通点が多いです。
プログラム期間中は、日本語と英語を交えて対話型授業などに取り組み、高校生やメンターが世代を超えて語り合える環境は、多様な価値観との出会いや新たな自己発見の場となります。
HLABは、東京都・長野県小布施町・宮城県女川町・群馬県中之条町の4ヵ所で約1週間の開催予定。KSSは、その名のとおり石川県小松市にて6泊7日の合宿が行われます。
日本・中国・台湾・香港の中高生のための、共生と友情を育むプログラム
「日中青年会議」は、日本・中国・香港・台湾の学生が一堂に会し、異なる文化や視点を共に学びながら友情を育むプログラム。自発的学習や文化交流を通じて、批判的思考・偏りのない心・リーダーシップの育成などを目標に掲げています。
2022年度は1週間の日程でオンライン開催されますが、高校生以外に中学2、3年生も応募が可能で、無料にて参加できるという特徴があります。
海外大学進学を視野に入れた高校生向けサマーキャンプ
「留学フェローシップ」によるの留学サマーキャンプは、海外大学進学を視野に入れた高校生向けにデザインされたプログラム。海外大学受験で成功するための「自己理解・自己表現」にフォーカスし、海外進学に役立つノウハウの提供や、合否のカギを握るエッセイの執筆サポートなど実践的コンテンツも充実。
高校生と年齢の近い現役海外大生やギャップ生が、参加者3人に対し1人の割合でメンタリングするので、受験生目線に立った手厚いサポートが期待できます。2022年度は、長野県野沢温泉にて5日間の現地開催となる予定です。
ビジネスプラン立案スキルやリーダーシップを身に付けるプログラム
「TOPPA CAMP」と「起業力塾」は、学校の教科ではなかなか学べない、ビジネスプラン立案スキルやリーダーシップを身に付ける実践的プログラム。いずれも中学3年生~高校3年生を対象に5名程度のチームを結成し、メンターやメンバーとディスカッションを繰り返しながら説得力のあるビジネスプランを作り上げます。
TOPPA CAMPは、東京・高尾山にて5日間合宿型、起業力塾は4週間オンラインで学びます。
英語スキルを高める機会もあり、起業力塾では、プレゼン資料作成と最終発表は全員が英語で行います(英検2級レベル推奨)。TOPPAの場合、グループワークとプレゼンに関しては日本語・英語(英検2級レベル推奨)の選択制です。
選び方のポイントは?
身近なロールモデルとなる大学生や同世代の仲間たちと、リベラル・アーツ式に学びたい人は、HLABかKSSのプログラムに参加するのがおすすめです。合宿場所は、双方合わせて5ヵ所の選択肢があり、移動距離が負担にならない参加地から選ぶのもよいでしょう。KSSの場合は、小松文化体験として座学以外の課外活動イベントも重視。一方、HLABでは、セミナーおよびフォーラムのゲストや取り扱いテーマが多岐にわたっているのが特色。より自身のイメージに近いプログラムを選べば、充実度も一層高まるでしょう。
日中青年会議は、国際交流・異文化交流という観点では、もっともおすすめできるプログラムです。単に英語を通じてコミュニケーションを取るという一面に止まらず、異なる視点や価値観を理解し、共に友好関係を模索するプロセスは国際感覚を養ううえで貴重な体験となるでしょう。募集段階で、日本人の定員は全体の3分の1と決まっているので、高い外国人比率が保証されたプログラムといえます。
海外大学合格へ近付きたい、または、海外キャンパスライフのありのままの情報を集めたいという人にとって、留学サマーキャンプは実に画期的なプログラム。国内の大学受験と違い、海外大への進学はなかなか身近なロールモデルが見つからず、何が正しい対策なのかわからなくなるケースも少なくありません。同プログラムは、そうした高校生に対して、経験に裏付けられた的確な指導やサポートを提供してくれるでしょう。
社会人になってからも役立つビジネススキルを学びたい、自ら起業して成功できるノウハウ、そしてリーダーシップを身につけたい人には、TOPPA CAMPやDECA JAPANの起業力塾がおすすめです。TOPPAは現地での短期合宿、起業力塾は4週間に及ぶオンラインプログラムとして実施されます。レクリエーションを交えながら参加者との絆が深まる合宿がいいか(TOPPA)、長期間じっくりビジネスプラン作りに挑戦できるオンラインコースがいいか(起業力塾)、自身のニーズに合うほうを判断して選びましょう。
また、起業力塾の修了者は、世界最大規模の高校生が集うビジネスプランコンテスト「DECA ICDC」への応募権利を獲得。そうしたプログラムの特性も反映し、起業力塾の方がよりビジネスプランを競う、作品を審査員にアピールするといった側面が強いと解釈できます。いっぽう、TOPPA CAMP2022では、プロジェクトテーマが「ごみに価値を見出す、サステナブルな新規事業」と予め公表されています。ごみ問題解決や循環型社会に寄与するビジネスに関心がある人には、TOPPAの夏合宿は魅力的な5日間となるでしょう。
プログラム選択時の留意事項
日中青年会議と起業力塾以外は、現地で合宿を行う予定となっていますが、コロナ禍が絡む社会状況の変化などで、急遽オンライン開催に変更される可能性があります。
HLABとKSSのサマースクールは、使用言語こそ日本語・英語と表記されていますが、応募時点での英語スキルは実質的に問われない方針。さらに、地元の生徒が参加する場合、割引料金や無料でプログラムに参加できる特典があります。
日中青年会議には、日本以外の地域からは中国・香港・台湾の学生が参加します。
留学サマーキャンプは、外国籍の学生と異文化交流するという趣旨のイベントではありません。日本から海外大に進んだ現役学生との交流や、海外大学の受験対策を実践するプログラムです。
【小松サマースクール(KSS2022)】
- 主催:小松サマースクール
- 日程:2022年8月1日(月)〜7日(日)
- 場所:石川県小松市
- 対象:日本・海外の高等学校、高等専門学校(1〜3年生)およびインターナショナルスクールのいずれかに在籍する高校生
- 定員:最大40名(内、早期募集より最大20名)
- 参加費:小松市在住/5万円、その他の地域/6万円
- 締切:2022年5月31日(火)
【2022年度日中青年会議】
- 主催:日中青年会議
- 日程:2022年7月28日(木)〜8月3日(水)計7日間
- 開催形式:オンライン
- 対象:日本、中国本土、香港、台湾の中学2年生、高校生
- 定員:20名程度(日本)
- 参加:無料
- 応募締切:6月5日(日)日本時間23時59分
【留学サマーキャンプ2022】
- 主催:特定非営利活動法人 グローバルな学びのコミュニティ・留学フェローシップ
- 日程:2022年7月25日(月)〜29日(金)
- 場所:長野県野沢温泉(予定)
- 対象:2022年8月時点で高校2・3年生の人。または2022年度に受験を控えている既卒生、海外の高校等で秋からGrade11になる人も対象
- 定員:70名程度
- 参加費:10万円(税込)※新型コロナウイルスの感染拡大状況により開催形態を変更する可能性あり。その場合、参加費は開催経費に応じて減額 ※参加費を7万円もしくは2万5000円に減額するNeed Blind奨学金制度を2022年度から導入。家計状況等を勘案し、参加費を完全に免除する枠も若干名設けている ※本キャンプは、海外大学進学の奨学金事業等を行う公益財団法人柳井正財団の助成事業
- 応募期間:5月27日(金)〜6月12日(日)
【TOPPA!! CAMP2022】
- 主催:株式会社MIRAIing
- 日程:2022年8月3日(水)~7日(日)4泊5日間
- 場所:高尾山「ホテルタカオネ」(東京都八王子市)
- 対象:⾼校⽣・中学3年⽣、高専生、ギャップイヤー(中学1・2年生応相談)
- 定員:40名程度
- 使用言語:日本語
- 参加費:7万円(宿泊費・食費込み)※友人との申込で5000円割引、奨学生採用で参加費2万円
- 応募締切:5月29日(日)、二次募集(残席がある場合)/6月19日(日)
【起業力塾2022夏講座】
- 主催:DECA JAPAN(運営:一般社団法人カピオンエデュケーションズ)
- 日程:2022年7⽉31⽇(日)〜8月28⽇(⽇)
- 場所:完全オンライン
- 対象:中学3年生〜高校3年生(2022年4月時点)※英検2級程度の英語力を推奨
- 定員:25名程度
- 参加費:9万9000円(受講費/8万8000円+教材費/1万1000円)
- 応募締切:5月29日(日)17時(状況に応じて追加募集あり)
【HLABサマースクール2022】
- 主催:一般社団法人HLAB
- 日程:東京都/2022年8月15日~8月22日 7泊8日、長野県小布施町/8月15日〜8月21日 6泊7日、宮城県女川町/ 8月11日〜8月17日 6泊7日、群馬県中之条町/8月15日~8月21日 6泊7日
- 場所:東京都、長野県小布施町、宮城県女川町、群馬県中之条町
- 対象:2022年5月1日時点で、日本もしくは海外の高等学校、高等専門学校、インターナショナルスクール(高等部)に在籍する学生・高校生
- 定員:東京都/80名、長野県小布施町/50名、宮城県女川町/60名、群馬県中之条町/40名
- 参加費:東京都/10万円+税、長野県小布施町/6万円+税、宮城県女川町/8万円+税、群馬県中之条町/6万円+税(一部地域では奨学制度あり)
- 締切:Early action(1次)/5月 21日(土)、Regular Decision(2次)/6月 18日(土)