【プログラミング&ロボット関連コンテスト】参加は無料なのにチャンスは無限に広がる!5つのコンテストを比較
5つのコンテスト、自分に合っているのはどれ?
この記事では、これまでプレカレで紹介してきたプログラミングやロボット関連の5つのコンテストを比較して紹介していきます。自分に合ったプログラムを見つけてくださいね!
- U-22プログラミング・コンテスト
- 日本ゲーム大賞U-18部門
- FIRST Global Challenge
- Technovation Girls(テクノベーション・ガールズ)
- Robogals(ロボギャルズ) Science Challenge
プログラム内容の違いは?
まず、これらのプログラムは、日本国内の団体が主催するケースと、海外団体がグローバルな大会を主催するケースの大きくふたとおりにわかれます。
日本国内のコンテスト
「U-22プログラミング・コンテスト」は、オリジナルのプログラミング作品であれば、アート、AI、IoT、セキュリティ、プログラミング言語、ユーティリティ、学習&教育、コミュニケーション、ゲームなど幅広いジャンルで応募可能。
作品の動作や提出資料に基づいて段階的に審査されますが、最終審査会では制作者本人のプレゼンテーションを経て各賞が決定します。最高賞(4本)の賞金額は50万円。
「日本ゲーム大賞U-18部門」は、大会名のとおり、制作されたゲームのおもしろさ、独創性、構成力、技術的完成度などが問われるコンテスト。
また、決勝大会のみ作品についてのプレゼンテーション審査が加わります。大会は、次世代ゲームクリエーターの発掘を目的に掲げており、ゲーム制作に特化したハイレベルな応募作品が集うことが予想されます。最高賞(1本)の賞金額は20万円。
国際的なコンテスト(発表や資料作成などで英語を使用)
「First Global Challenge」はグローバル課題の解決に挑む、世界最大規模のロボット競技会。
参加するには、First Japan(青少年科学技術振興会)が実施する高校生チーム(4名以上)の公募に申し込まなくてはなりません。大会では3つのチャレンジが設けられているので、それぞれに最適な人材を選考します。その中でも、ソリューションを編み出す課題については、工学的知識がない生徒でもチャレンジできます。
「Technovation Girls」は、テクノロジーによる社会課題解決のためのビジネスプラン作成を目指すコンテスト。
単なるモノづくりに止まらず、アプリ開発と起業ノウハウの両面からアプローチできるのが大きな特色です。参加者全員が必要なスキルを身につけるための講座を受講したあと、約3ヵ月間課題解決を目指すプロジェクトに取り組み、国内報告会で英語のピッチビデオを公開します。とくに高評価を得たチームは、世界大会(World Summit)参加への道も開けます。
「Robogals Science Challenge」は、15才以下という他のイベントより低い年齢層が参加対象。
与えられた課題に答える形式と、STEM関連の自由なテーマをビデオ発表する形式があり、一定の条件下でメンターのサポートも認められています。日本国内でRobogalsの日本支部として活動している団体がありますが、現状Science Challengeへの参加プロセスに直接的な関わりはないようです。
対象者となるのは誰?
- U-22プログラミング・コンテスト…22才以下の個人およびチーム
- 日本ゲーム大賞U18部門…18才以下の個人および最大5名のチーム
- FIRST Global Challenge…4名以上の高校生チームおよび18才以上のメンター1~2名(チームメンバーとメンターの各1名は英語を話し理解できること)
- Technovation Girls…8月1日時点で中学2年生以上18才以下の女性およびジェンダーマイノリティ
- Robogals Science Challenge…3つの年齢別ディビジョンに該当する5~15歳の女性及びジェンダーマイノリティ
FIRST Global Challengeは、かならず学校単位などのチームで応募しなければなりません。Technovation GirlsとRobogals Science Challengeは、いずれも男子生徒は参加対象外。なお、対象者の範囲は、年度や開催方法によって変更になる可能性があります。
参加費はいくらかかるの?
いずれのコンテストも、参加費は基本的に無料です。
選ぶ際のポイントは?
U-22プログラミング・コンテストは、幅広い応募ジャンルが認められているいっぽう、大学生の作品も競合対象となります。また、最高賞である経済産業大臣賞を受賞することで、「IPA未踏事業」の推薦などの特典が得られます。未踏クリエータに認定されれば、開発資金の援助を得ながらプロジェクト開発に取り組めるので、魅力的なステップアップの機会となるでしょう。
直近のFIRST Global Challenge 2021では、日本チームは世界5位入賞という好成績を収めて注目を集めています。このように世界各国の同世代と渡り合い、自分の力を試したいという人にとっては、大いに挑戦する価値のある競技会です。
プログラミング系コンテストは、専門知識とスキルに長けた応募者が全国から集うハイレベルなフィールドです。しかし、Technovation Girlsは、プロジェクト開発以外にアプリ開発ブートキャンプなどが組み込まれ、初心者でも積極的に参加できるようアレンジされています。
Robogals Science Challengeは、豪州に拠点を置く団体が全面的に主催するコンテストなので、参加の際はあらゆるプロセスで英語を使いこなす必要があります。また、こうした競技会とは別個の企画で、Robogals日本支部が小中高生らを対象に、STEM系ワークショップをコンスタントに開催しています。ワークショップの場合は、基本的に性別に関わらず参加が可能です。