グローバル教育一貫校で英語をスタート、中1で2級→高1で準1取得
グローバル教育に力を入れる中高一貫校に入学し、クラスの半分が帰国生という環境で英語を学びはじめたE.I.さん。学校の協力体制や友だちとの励まし合いが、英検準1級取得への大きな後押しとなりました。
E.I.さん(私立高校1年、東京都)
- 語学資格:英検準1級(2016年7月、高1)、GTEC for Students/Basic満点(2016年2月、中3)、TOEFL iBT 71点(2016年8月、高1)
- 取得目的:AO入試も含めた大学入試では、英検準1級は大きなアドバンテージになると考えている。現在は1級取得を目指している
- 英語をはじめた時期:中学に入学してから本格的に学習
- モットー:大切なのは日ごろの積み重ね
- 希望の進路:慶應大学を志望。学校ではクッキングクラブに所属しているので、大学では経営を学び、将来は食品関係の会社でマーケティグに携わりたい
使用した教材
- 書籍:「英検準1級 過去6回全問題集」(旺文社)、「英検準1級 でる順パス単」(旺文社)、「英検準1級 でる順 合格問題集」(旺文社)、「14日でできる! 英検準1級 二次試験・面接 完全予想問題」(旺文社)
- スクール:英語塾「J PREP」(東京・自由が丘、Level3)
準1級までの道のり
- 小学4年生…英検のための塾に通い、英検5級、4級、3級を取得
- 中学1年生…中高一貫校のインターナショナルコースに入学。学校の推奨もあり、英検4級、3級、2級を一気に取得
- 中学3年生…1月に準1級の1次試験合格、2月にGTEC for Students/Basicで満点
- 高校1年生…7月に準1級を取得(2次試験に合格)、8月にTOEFL iBT で71点を獲得
2級を取得するまで
■英語を学びはじめたきっかけは?
小学校は公立校に通い、英語を本格的に学びはじめたのは中学に入ってから。
とはいっても、保育園は最後の2年くらいをプリスクール(全英語の保育園)に転園して過ごしたり、小学4年生まで英検専門塾に通っていたこともありました(ここで英検3級まで取得)。
でも、小5から本格的に中学受験モードに入り、英語を勉強する時間がなくなり、すっかり忘れていました。
現在通っている中高一貫校のインターナショナルコースには、帰国生などからなるグループと、英語をはじめて勉強するグループがあり(私はこちらに所属)、通常の日本語による授業のほか、ネイティブ講師による授業が週2〜3回、アートとテクノロジーの授業、そしてホームルームも英語で行われるなど、英語に多く触れられる環境で英語を学びはじめました。
■英検はどのように取得した?
学校が英検受検を推奨しているので、中1の段階で4級から取り直して一気に2級まで合格しました。
2級→準1級を取得するまで
■なぜ準1級を取得したの?
わたしの学校では、高校を卒業するまでに「英検1級取得」を推奨しているため、準1級は中2に入ってから受けはじめました。
でも、2級までの単語とは難しさが段違いで、大問1(単語・熟語)をやってみると1問もわからない! 中2ではあまりまじめに取り組んでいませんでしたが、中3で「でる順パス単」を買い、本気で取り組みはじめました。
■準1級の対策は?
中3の1学期になると、同じ時期に英語をはじめたクラスメイトが準1級に合格しはじめ、そろそろ私も受からなきゃ…と焦るように。
最初は長文問題もほとんど読めなかったので、「過去6回全問題集」を英語が得意な母(外資系企業で英語で仕事をしている)といっしょに読んだり、最初は解答をみながらやっていたら、だんだんと正解できるようになりました。
大問1は25問中15問くらい正解できるようになりましたが、単語や熟語はキリがないので、長文読解やリスニング、そして得意のライティングで稼ぐことに。結果、ライティングは満点でした。
ただ、中3で受検した際は2次試験で不合格。すごくショックで、涙と怒りで不合格通知をビリビリにしちゃいました(母がセロテープで復元)。
「態度」が3点中1点しかなく、なぜ…? 「ナレーション」の設問の相性もよくなかったみたいで…
本気で受かりたかったので、ネイティブの先生や塾でも練習してもらったり、毎日母と過去問をやり、高1の7月に満点で合格することができました。
■その他の勉強法
中3の1年間、自由が丘にある「J prep」という英語塾で、週に3時間、英文法とディスカッション、ライティングを学びました。家では15分くらいの英語のニュースをみていました。
■単語攻略のコツは?
「でる順パス単」は、家で1回読んでおき、翌朝の通学時間(30分)でアプリで確認。この本では1850語を網羅していますが、基本となる頻出単語・熟語は「でる度A」にまとめられているので、まずはAをおさえて、BとCはパラパラとチェックする感じで。
知っている単語でもリスニングで発音がわからないとダメなので、音声はアプリでかならず聞いて確認。単語帳は、スマホが使えない学校で活用。単語は同義語や類義語、動詞は名詞や形容詞の単語もいっしょに覚えるようにしました。手書きで覚えるのも効果がありましたね。
■学校での勉強は役立った?
授業は教科書に準じているものの、実際にはその発展型の内容をやっていて、定期試験も教科書に載っていない英作文も含まれるなど、実践的な英語を学んでいます。
ネイティブの先生から「話す・書く」を学んだことも、準1級合格の役に立ちましたね。
また、文化祭では各生徒がそれぞれのテーマでプレゼンすることが必修となっているので、ここでも英語表現を磨くことができました。
そして、友だちもがんばっているから、わたしも「がんばろう!」と思えることが大きな動機づけに。学校の協力体制と友だちとの励まし合いが、英語を学ぶうえでとてもいい刺激や環境となっています。
みんなへのアドバイス
英語力は急に上げることはできないので、日ごろの積み重ねが大切。
ある程度文法ができないと英文を読むことができないので、学校の授業はちゃんとやること。そして、長文を読む機会がなかったら、ネットなどで適当な英語記事を見つけて慣れておくこと。積み重ねた力が、確実に合格につながっていくと思います。